Forguncyでは、HTTPリクエストなどで取得したJSONデータをセルの値に設定したり、リストビューの設定データとして使用することができます。

Web APIで情報を公開しているケースも増えており、JSONデータを扱う機会は増えていくかもしれません。使いこなせるようになって損はないと思います。

また、SQLクエリ実行コマンドの戻りもJSONデータ形式となっていますので、このコマンドを使うために必要な知識になります。

とはいえ、「JSONデータといわれても。。。」と思われる方も居られると思います。まずはJSONデータの基本について説明しますね。

このページでは以下のことがわかります!

  • Jsonデータの基本が分かる
  • ForguncyでJsonデータを扱うための前提知識を得られる

このページの想定読者

  • HTTPリクエストコマンドでWeb API経由で情報を取得したい方
  • SQLクエリー実行コマンドで複雑な条件でデータを取得して、その後の処理で使いたい方
  • 出来ることを増やして、わくわくしたい人

このページの情報はV8以降で動作確認済みです。

JSONってなに?超入門

「JSON(ジェイソン)」は、パソコンやスマホなどのコンピュータ同士が情報をやりとりするときに使う「データの書き方のルール」です。

難しそうに聞こえますが、実はとてもシンプルな仕組みです。

JSONの基本的な意味

  • 正式名称は「JavaScript Object Notation(ジャバスクリプト・オブジェクト・ノーテーション)」
  • データを「人間にもコンピュータにも分かりやすい形」で表現するためのルール
  • インターネットで情報をやりとりするときによく使われる

JSONが使われる場面

Web APIの返り値

例えば、アプリが「天気予報を教えて」とサーバーに聞くと、サーバーは次のように返します

{
 "weather": "晴れ",
  "temperature": 25
}

さらに、実際の例として NHKの番組表公開API からはこんなJSONデータが返ってきます(一部抜粋)

{ "list":
 { "g1":
  [
  { "id": "2025092830352",
   "start_time": "2025-09-28T03:50:00+09:00",
   "end_time": "2025-09-28T04:15:00+09:00",
   "area": {
     "id": "130",
     "name": "東京"
   },
   "service": {
     "id": "g1",
     "name": "NHK総合1"
   },
   "title": "大相撲(2025年) 幕内の全取組 秋場所 十四日目" },
  { "id": "2025092830353",
   "start_time": "2025-09-28T04:15:00+09:00",
   "end_time": "2025-09-28T04:20:00+09:00",
   "area": {
     "id": "130",
     "name": "東京"
   },
   "service": {
     "id": "g1",
     "name": "NHK総合1"
   },
   "title": "5分でみんなの手話 私はお寿司と唐揚げを用意しておくね" }
  ]
 }
}

このように、開始時間・終了時間・番組タイトルなどが整然とした形で入っています。アプリやWebサービスはこの情報を読み取り、番組表として画面に表示します

設定ファイル

アプリやサービスの設定を保存するために使われることもある

データ保存や共有

シンプルなので、いろんな場面で便利

JSONの基本ルール

  • データは「キー(名前)」と「値(データ)」のセットで書く
  • キーと値は「:(コロン)」でつなぐ
  • 複数のデータを並べるときは「,(カンマ)」で区切る
  • 文字(文字列)は 必ずダブルクォーテーション " " で囲む
  • 全体を { }(波かっこ) で囲む

JSONのシンプルな例

たとえば「名前と年齢」を表すなら、こんな形です:

{
 "name": "Taro",
 "age": 25
}

配列(Array)の使い方

  • 配列は「複数のデータをまとめて扱う」ための入れ物
  • JSONでは [ ](角かっこ) で囲む

例:3人の名前をまとめる場合

{
 "users": ["Taro", "Hanako", "Ken"]
}

さらに、配列の中にオブジェクト(キーと値の組)を入れることもできます

{
"users": [
  { "name": "Taro", "age": 25 },
  { "name": "Hanako", "age": 22 },
  { "name": "Ken", "age": 30 }
 ]
}

まとめ

  • JSONは「コンピュータ同士が会話するための共通ルール」
  • 1つのデータは「キーと値」で書く
  • 複数データを扱いたいときは 配列 が便利
  • APIの返り値では、NHKの番組表のように複雑な情報も扱える
  • 人間が見ても分かりやすいので、学びやすい

次の記事では、実際にNHKの番組表公開APIから番組情報を取得してリストビューに設定する方法を説明させてもらいます。是非、ForguncyでのJSONデータソースの使い方のコツを覚えてくださいね。

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【著者】

Jun

I’m Forguncy lover!

2019年にForguncyに出会い、今では、(自称)日本一のForguncyファンです。アップデート毎に増える機能にいつもワクワクしています。もっと、開発者にForguncyの魅力を知ってもらい、使いこなし、私たちと同じようワクワクする体験をして欲しいと思い、有志とともに2025年6月30日にForguncy Users Communityを立ち上げさせてもらいました。当サイトにアクセスした開発者がワクワクする情報を発信していきたいと思います。