Forguncyを最初に使用するときは躓きポイントがいくつかあります。そこに躓いてしまうとスムーズに使い始められないということがあるかもしれません。ForguncyのユーザーはIT関係ではない方もおり、環境を作るのに苦労した方もいるのではないでしょうか。今回はポート設定に絞って解説をしていければと思います。
このページでは以下のことがわかります!
- Forguncyを利用するうえで必要になるポート設定
- Forguncyと一緒に使う機会の多い外部DBのポート設定
このページの想定読者
- Forguncyを触り始めた人
このページの情報は2025年11月時点の情報で作成しています。
そもそもポートとは
ポート設定について簡単に説明します。
ポート設定とは、ネットワーク通信における「入口」を管理する仕組みのことです。これにより、データを安全かつ正確にやり取りすることができます。
インターネットで通信を行う際、相手のIPアドレス(URLなど)を知っていれば十分と思われがちですが、実はそれだけでは不十分です。サーバー側では、どの種類の通信が来たのかを判断する必要があり、その識別に使われるのが「ポート番号」です。
たとえば、Webページを閲覧する際には「80番(HTTP)」や「443番(HTTPS)」のポートが使われます。メールを送信する場合は「25番(SMTP)」のポートが使われるなど、用途によって使うポート番号が異なります。
この仕組みをマンションに例えるとわかりやすいでしょう。サーバーはマンションのようなもので、IPアドレスが「住所」、ポート番号が「部屋番号」にあたります。訪問者がマンションのオートロックで特定の部屋に連絡するように、通信もポート番号を使ってサーバーの特定の機能にアクセスするのです。
サーバーにはWebサービス、メール、ファイル転送など、さまざまな機能が備わっています。ポート番号がなければ、サーバーは「どの機能を使いに来たのか」がわからず、正しく対応できません。
つまり、ポート設定はネットワーク通信を整理し、目的のサービスに正しくたどり着くための「案内板」のような役割を果たしているのです。
ポート設定の常識
なんとなくポート設定について、イメージが湧きましたでしょうか?
次は通常のポート設定がどうなっているかを説明したいと思います。
企業に所属されている場合は、余計な通信はできない設定になっています。よく知られているポート番号のみ許可されているケースが多いです。
つまり、マンションの玄関のところで連絡しても、この部屋に行くことはできないといった状況になってしまいます。
説明が不要かもしれませんが、基本的にはセキュリティ性の向上のために実施しています。
Forguncyにおけるポート設定
Forguncyにおいても独自に活用しているポートがあるため、ForguncyビルダーやForguncyサーバーの端末からの通信がどうなっているかは確認する必要があります。
ForguncyビルダーからForgucnyサーバーに対して発行するときはポート番号「22345」が使われます。このため、Forguncyを導入する際はこの番号の設定を許可する必要があります。
どこで通信設定をかけるのかというのも環境によって変わりますが
・ビルダーから送信するポート22345の通信の許可設定
・サーバーが受信するポート22345の通信の許可設定
が必要になります。
新しいポートを使えるようにするというのは企業によっては様々なプロセスを経ないといけないケースもあるため、もしこれから導入される方がおりましたら、この話は覚えておいていただきたいです。
自分で設定できないケースも多く、所属する組織のサーバー管理者やネットワーク管理者へ依頼する方法も確認しておきましょう。
公式マニュアルにも詳しく書かれていますので、こちらも併せてご参照ください。
Forguncyと関係の深いサービスのポート設定
Forguncyと言ったら外部データベースと接続できるのが強みとなります。
この時に注意しないといけません。DBからの通信で使用するポート番号に対して、通信を許可する設定が必要になります。
ForguncyはSQL Server、Oracle Database、MySQL、PostgreSQLといった有名なツールとのネイティブ接続をサポートしてくれています。
外部DBを使用する際はどのようなポート番号で通信するのかを把握しておきましょう。
インターネットで調べるとすぐ出てきますし、正確な値は組織のサーバー管理者に確認してください。
なおSQL Serverは標準だと「1433」です。(Postgreは「5432」)
終わりに
Forguncyユーザーの層を考えると、ポート番号に馴染みがない方もいらっしゃると思います。
ポートなどの環境設定は、一度設定すれば頻繁に再設定するものでもないので、必要な時に調べなおして思い出していただければ十分だと思います。
ただ、Forguncyと他のサービスを連携して使う上では考慮することが多いので、皆様が「あれ、なんか使えないぞ?」となった際はポート番号を確認するというのを思い出してみてください。

haru
Forguncyをさらに知って、良いアプリを作っていきましょう!
Forguncyに出会った時にこんなに簡単にWEBアプリを作れるツールがあるのかと衝撃を受け、Forguncyアプリ開発のファンになりました。開発ハードル低さや生産性の高さを多くのForgncyの利用者に知ってもらうため、たくさん記事を書いていきます!
これまでサーバー周りからソフト開発まで幅広く実施してきましたが、最近では生成AIやデータ活用に関して調査をしています。良い機会なので社会的関心が高いところとForguncyを絡めた記事を書いていく予定です!
